あのレンズの答え

この前の続き・・・あのフィルターが挟まった改造レンズ。

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なんとなく見たことがある方もいるかもしれません。


そう、あの「木村伊兵衛」さんが使って有名になったタンバールというレンズ(を参考にして自作したもの)です。

タンバールはライカで唯一のソフトフィルターで、その写りは賛否両論。
今でこそウン百万で取引されることもあるそうですが、当時はピンボケしているだけのレンズと酷評だったようです。

木村伊兵衛さんでさえ、使っていたころは「ピンボケ伊兵衛」と言われたそうです。


さて本題に戻り、なぜ映るかと言うと、レンズの絞りがフィルター真中の点よりも大きいからになります。

これがもし、フィルター真中の点よりも絞りが小さい場合は、当然映らなくなってしまうのです。


それと、フィルターの位置も意味があります。
例えば、同じ焦点レンズで外玉付近に同じフィルターをつけると・・・

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点が邪魔でボケとか出なくなってしまいます。

このフィルターを外玉で使う場合、焦点距離の長い90mm位のレンズ(タンバールも90mm)を使うか、
50mm位なら内玉に近い所に付けるのが効果的です。

text:居候
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# by nabecame | 2011-02-02 22:36 | カメラ撮り比べ

おもしろレンズ撮り比べ

レンズを交換したり絞りを変えたりする以外に、写りを変える方法は・・・!?

一番手軽なものにフィルターがあります。

最近では、アフターレタッチでどうにかなるので、保護目的以外のフィルターを使う人は減っていますが、いつものレンズでちょっと表現を変えてみたい人にはおすすめです。

しかし、今回はフィルターではなく、ワタナベカメラ店長が改造したおもしろレンズについて。

まずは普通のレンズにソフトフィルターをつけた作例。

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モデルはかわいいですが、普通ですね(^_^;)

次は、店長が改造したソフトレンズ。

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良く見ると、レンズに傷が無数ついています。
でもこれ、適当につけたのではなく、試行錯誤の結果だそうです。
格子状の傷、円の傷、傷の深さに至るまで、何本も試したとのこと。


傷が付いているのは外玉でもなく内玉でもなく、実はレンズを分解して絞りリング付近の中玉です。
中玉につけたのは、外玉では影響があまり出ず、内玉では影響が出すぎるそうです。

・・・ということは、中古レンズを買うときは外玉の傷はあまり気にしなくてもいいけど、内玉の傷は要チェックということですね。

それにしてもこのレンズ分解、古いレンズは一本一本組んでいるため、こんなことができたのですね・・・今はプラスチック成型が多いため、いいも悪いも分解できないのがほとんど。
分解≒破壊です。。

それで撮るとこんな写真に。

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さらにソフトさが際立った感じです。

光の入りや絞りによって劇的に変わるそうです。
あんな傷のついたレンズから・・・。驚きました。

この写真はデジタルで撮影しているためこんな感じですが、フィルムで撮影するともっとふわっとなるそうです。



で最後におまけ。

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レンズをすべて取っ払い、真中だけ白く塗りつぶしたフィルターをはめ込んでいます。
これで本当に撮れるのか・・・!?

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・・・撮れるんですね。

この秘密は次回・・・(というより私も疑問なので店長に聞いておきます。(~_~;))

text:居候
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# by nabecame | 2011-02-01 00:04 | カメラ撮り比べ

色の好みは好き好き

前回のブログ最後に、「一枚一枚、丁寧に、出来る限り要望に沿うようにプリントさせていただきます。」
と書きました。

・・・といっても、同じフィルムからプリントすれば同じ色になるのではないのか?

実は、同じフィルムからプリントしても、プリントする人の好みなどで色は変わります。
(ほとんどの写真屋さんは、自動的に色を補正してプリントしています。)

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上は同じフィルムからそれぞれプリントしていますが、どれも色が違いますね。
結局は、お客様の好みや表現によって変わります。正解はありません。

ワタナベカメラでは、一枚一枚、プリントする人のご要望を聞いてプリントさせていただきます。
もしどんな色がいいかわからないということであれば、とりあえず一枚プリントさせていただき、そこから
「あとちょっと明るくして」とか、「赤くしてほしい」とかおっしゃていただければその通りにプリントさせてい
ただきます。
(現像時や保管時に、フィルムがダメージを受けているとご要望通りにできない場合もあります。)

それで納得のいく一枚ができあげれば、代金は1枚分だけで結構です。


近所で出してみたけど、ちょっと思う色とは違う・・・フィルムってこんなものか・・・

そう思った事がある方は、一枚だけでもいいです。一度当店をお試しください。

text:居候
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# by nabecame | 2011-01-28 23:45 | カメラうんちく話

はじめに

当店は今でも「レンズ焼き(アナログ銀塩プリント)」を手掛けるフィルムを好きな方のための写真屋です。
(もちろん、デジタルカメラで撮影したデータもプリントできますので、デジタルの方もお気軽にお持込みくださいね。)

昔、写真屋さんのプリントといえばレンズ焼きでした。しかし、今となってはほとんどの写真屋さんはデジタル処理でプリントをしています。

デジタル処理というのは、フィルムに焼きつけた画像をスキャンして、デジタルカメラと同じくデータ化してしまうことを指します。
そうすると、せっかくのフィルムの持つ立体感や微妙な色味の濃淡が消えてしまうのです。

これではせっかくいいカメラやレンズを使っても意味がなくなってしまいます。


やはり、フィルムで撮ったらそのままレンズを通して印画紙にプリントするのが理想です。


では、そのデジタル処理とレンズ焼きでは、具体的にどんな写りの差があるのか!?

作例.1
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作例.2
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どちらがデジタル処理で、どちらがレンズ焼きかおわかりになりましたでしょうか?


正解は
作例.1がデジタル処理、作例.2がレンズ焼きです。

元々ピントの甘い写真ですが、デジタル処理をするとさらに描写が甘くなるのがわかると思います。
もちろん、こちらの方がいい、というのはそれはそれでありだと思います。

しかし、写真屋さんにプリントしてもらったけど、イマイチ描写が甘い、コントラストがない・・・などお悩みがありましたら、お気軽にお持込みください。

一枚一枚、丁寧に、出来る限り要望に沿うようにプリントさせていただきます。

text:居候
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# by nabecame | 2011-01-26 22:54 | カメラうんちく話