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結婚式の写真

 仕事で、時々結婚式の型撮りを補助することがあります。
型撮りとは親族の集合写真など、言ってみれば結婚式の最重要項目でもあるわけです。

撮影はデジタル一眼ですが、修正しないで済むように真剣そのもの。
立ち位置など、細部までチェックして写真を撮ります。

それでも時々姿勢が悪い、目をつぶっているなどのことがあり、ここだけの話、修正することがあります。


 披露宴など、全体を撮影するスナップはISO800は当たり前で、さらに外付けTTL測光ストロボを使い撮影します。

しかし、これだけいい条件で撮影できるのに、失敗写真はわんさかあったりします。。


じゃあ、失敗がさらに許されないフィルム時代はどう撮影していたのか疑問を持ち店長に聞いてみると・・・

あの頃はそれが普通だったから、頭よりもう体で覚えたと答えが返ってきました。
プロとして許される範囲内でのトライ&エラーを繰り返し、場数を踏むしかないようです。

ちなみに店長は一度の披露宴スナップでISO400 37枚撮りフィルムを8~11本使うそうです。
ただ、一本のフィルムを37枚撮ったから交換・・・としていたのでは大事な場面を逃すので、
ケーキカットなどイベント毎のフィルム交換をしていたそうです。
そのタイミングをつかんで素早くフィルム交換するのが難しいそうです。

話を聞いていると、その真剣度合いは当然今以上だったと思います。


で、体で覚えた店長は、今ではTTL測光など使わずともマニュアルでストロボの調整をしてしま
う。しかもストロボ感のない、自然な仕上がり。自動でもこうはいかないかも。

すべて機械任せにしていたのでは身につきにくい技です。
便利になった反面、失う面もあるのだと思いました。

そのほかにも、動きが静かで素早い!無駄がないんです。
合気道の達人のような動きです。


は~道は遠すぎる・・・

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text:居候

by nabecame | 2012-04-11 00:59 | 出来事